インドネシアは東南アジアの南部に位置する、1万3千以上の島からなる国で人口も第4位の2億3千万人以上という規模の大きい国家。
ジャワ島、スマトラ島、スラウェシ島、カリマンタン島、バリ島、ニューギニア島などが有名で、首都はジャワ島のジャカルタ。
マンデリンはコーヒーの名前としては有名ですが、コーヒー栽培に携わったインドネシアの北西部に位置するアチェ州の原住民の名前からきています。
一般的に大粒で、豊かな苦味が特徴のため焙煎は濃いめにされることが多い豆です。
スマトラ島北西部のアルール・バダ地区はアチェ特別州の中でも、もっとも標高の高い1500~1600mに位置します。
コーヒー豆は通常、一個の実の中に二個の種子ができます。しかし、通常より小さめで丸い種子が一個しかできない場合があり、その豆はピーベリー(peaberry、丸豆)と呼ばれます。
コーヒーの実には発育初期の過程で十分な栄養が届かずに、種子の生育が止まって死んでしまうものがあります。その時に二個ある種子のうち片方だけが生き残るとその一つが果実の中心で生長していきます。そうしてできた豆がピーベリーとなります。
どの産地のどの品種の豆でも一定の割合で存在すると言われ、一般に小粒のため大きさでふるい分けする過程で選別されています。
ピーベリーはコーヒーの樹の中でも果実の発育が悪い部分に生じることが多い豆ですが、二個分の栄養が一個の種子に集中するために成熟の度合いや品質の面でそれほど大きな差はない(誤差の範囲)と言われます。
そのために、ピーベリーが混入していても特に大きな問題にはならず、通常は欠点豆扱いされません。
むしろピーベリーの方が割合が少ないことから、希少価値を付加して取引される場合もあります。
【参考】
百珈苑
苦味が柔らかく丸さがあり、すっと入っていく口触りが良いコーヒー
気持ちを落ち着けたいときにオススメの一杯